尾花一平(イビザスモークレストラン代表)

人間が本来持っていた「生きる術」に関する広い知識と温かい人柄に、多くの人が
惹かれて止まないイビザ原人一平くん。一般的なメディアの情報には疎い(笑)けど、
根源的な意味での知性と教養(飼ってたヤギを絞めて食べたり!)に溢れた彼の行動に
僕の興味は尽きません。
画家、尾花新生の長男としてイビザ島で生まれる。幼少の頃、現在レストランを構える
浮羽町に移り住み、排便はすべて外の畑という原始的な環境で育てられ(一平君が
初めて便器で用を足した時のことを親戚の叔父さんが詩に書き留め送ったという、
可笑しくも心温まる話も)、また新生さんの展覧会の関係で、ボロ車に七輪と釣り竿を
積み全国行脚の日々を送る。
貧乏ミュージシャン、画家、スペインの大道芸人からデザイン会社の社長、ワケありの
人まで様々な人が訪れ居候、一風変わった大人達に囲まれた小中学生時代。
中学3年、山奥から東京目黒の中学に転入。当然カルチャーショックを受ける。
高校2年、再度移住した新生さんに会いにイビザ島へ一人旅。
高校3年、友人とバリ、インドネシアへ。
翌年、チェンマイ&パンガンへの旅にてディジリドゥーに出会う。
70年代に父とヒッピー仲間だったイビザ島の友人宅へ長期居候。
路上での演奏活動を始める。
またこの時期、イビザの観光客向けのそれとは別の、アンダーグラウンドな
フルムーン・パーティーを数多く体験。
フライヤーもなく口コミのみで集まった数百人の老若男女がメキシコ式のお祈りを
捧げた後、ダンスミュージック、またはジャムセッションで踊り狂い祝祭的空間を
延々と続けたらしい。
一平くんもパーティーでのセッション、路上などでディジリドゥーを演奏し、
小銭を貯め大道芸のメッカ、モロッコへ。
マラケシュにある北アフリカ最大の規模を誇るメディナ 「ジャマ・エル・フナ広場」にて
蛇使いや猿回し、アクロバット芸人に混ざり演奏。
大道芸人のアパート(1階が蛇、猿などの小部屋、2階以上が人の住居)で生活し芸を磨く。
その後サハラ砂漠まで南下した後日本へ帰国、家族が住む浮羽町へ。
新生さんのもと、スモークハムや保存食の作り方、山菜の知識などサバイブする術を
学ぶ。また絵描きなどアートを志す若者を住み込みで受け入れ、共に生活し制作の
サポートをするなど、レストラン運営とアートの両立に奮起。
「イビザ島での祝祭パーティーが忘れられなくて。。。」
ささやかな音楽イベントとして始めた「IBIZA祭り」は既に今年で8回目!
「多くの人に助けてもらって毎年楽しいっす!」と語る一平くん。
常に謙虚な姿勢と気持ちいいまでの人柄に多くのミュージシャンが惹かれ、
また美味しい料理と居心地の良さで「IBIZA祭り」は夏の風物詩的イベントに。

地元住民との交流も大切にしており、近くの柚木小学校の生徒(全校生徒6人!)に
課外授業でディジリドゥーを教えたり、友達のミュージシャンや絵描き、旅人などを
連れて行き交流する機会を作ったりと。
現在はイビザスモークレストランをWWOOFジャパンに登録。
仕事を手伝う代わりに食事/寝床を提供するシステムで、山奥の生活/アート等へ
興味ある若い有志を募っています。
常に人と自然との交流を大切にし、日々の生活までもアート化してしまう一平くん&
尾花ファミリー。いつも学ばせてもらってます。ありがとう!! [Tatsuishi]